マンションの共用施設…キッズルームは必要か?10年後の使われ方を考えてみる

今回は、マンションの共用施設の中でも人気の施設のひとつ、「キッズルーム」について記事にしてみます。

新築マンションの販売では、「共用施設の充実」というのは一般的にお客様受けもいいものですから、どのマンションでも積極的にアピールをしています。

でも、この共用施設、現実としてお客様にとっての優先順位はどれくらいのものなのでしょうか。

新築マンションのキッズルーム…最近の需要はどうなの?

まず、以前の「マンションでの和室のニーズ」について取り上げた記事と同じ方法で「キッズルーム」というワードを検索してみました。

住宅情報サイト最大手の「SUUMO(スーモ)関東版」で、トップページから『買う』→『新築マンション』と進んで、検索ボックスに「キッズ」と入力してみる…。

あえて今回「キッズルーム」ではなく、「キッズ」で検索してみました。

実際にマンションによってはその施設名が「キッズスペース」であったり「キッズスクエア」、「キッズヤード」なんていう呼び名のマンションもあるみたいでしたので。

で、その結果「186件」のヒットでした。(2018年2月6日時点)

この件数が「多い」と言えるのか「少ない」と言えるのかはわかりませんが、少なくとも、新築マンションの販売現場においては、キッズルームがあることに一定の評価を受けていることは事実です。

新築マンション購入のボリュームゾーンに合わせた施設のひとつ…キッズルーム

新築マンションの購入者層、もしくは最終的に購入までは至らなくても検討してもらえるお客様の層の中心、いわゆる「ボリュームゾーン」はどういった方々でしょうか。

あえて今更言うまでもなく、おおよそ皆さんのイメージのとおり、間違っていないと思います。

「家族構成」でいえば、

  • 結婚前後のふたり
  • 第一子が小学校入学前の家庭

まず前者の「結婚前後のふたり」って、もっといいワードはあったかもしれませんが思いつきませんでしたのでこういう言い方、でもニュアンスは伝わりますよね。

まず、新婚、また結婚後数年くらいまでの夫婦。

そして結婚を決めているカップル、「結婚新居」なんていう言い方もされます。

世代でいえば「30代から40代前半」というくくりかたでおおよそマッチすると思いますが、この方たちは大体、「キッズルーム」には高評価です。

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ボリュームゾーン世代の10年後…それでもキッズルームは必要?

一方で、最ボリュームゾーンではないにしても、次点、次々点であろう検討者層。

実際に新築マンションの販売現場では50代のご夫婦、そして特に最近目立ってきたと感じるのは独身女性の存在。

50代のご夫婦は子供の独立などで二人世帯になり、適度な広さのマンションで、という動機、また独身女性のマンション購入はちょっとしたブーム的な取り上げられ方もしています。

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果たしてこの方々、マンションのキッズルームについてはどのような印象を持っているのでしょうか。

もちろん「必要な」共用施設の充実については望むところでしょう。

でも今回言いたいのは、先程のマンション購入の「ボリュームゾーン」として取り上げた、世代でいえば30代から40代前半の方たち、あと10年から20年でこの50代という領域に達します。

さらに言えば50代に達するはるか前に、子供たちはキッズルームなんかに見向きもしない年代になってきます。

その時、キッズルームはおそらく、まったく照明も点灯しない、施錠されたまま、なんていう状態になることは想像できます。

駐車場とは違う…使う人も使わない人も負担は同じ共用施設のひとつ

実際に、こんな話しがあるんですよ。

ある新築マンションのモデルルームを見学されて具体的に購入に向けて前向きになり、金銭的な話しになった時に、毎月のランニングコスト、管理費や修繕積立金の部分。

「自分は1階の部屋を買う。エレベーターを使う必要も機会もない。だから管理費や修繕積立金は安くて済むはずだ…。」

確かに一理はあります。

敷地内の機械式駐車場を使う方は駐車場使用料を負担します。

そう考えれば今の話し、エレベーターを使う使わないで負担の差があってしかるべき…何となくわかりますが、そうはいかないのが現状です。

脱線しそうですので話しは戻りますが、自分は「絶対に使わない」共用施設であるキッズルームの維持費も負担することになる、そして近い将来、ゴーストルームともなり得る可能性が大きい…。

それが「キッズルーム」という存在です。

将来の「流用性」も考慮すべき…共用施設の行く末

こういうことを言うと、じゃあ、キッズルーム以外の共用施設はどうなのよ…という声も聞こえてきます。

最近の新築マンションの共用施設…駐車場や宅配ボックスは今では「当たり前」ですが、さらにマンションの規模によってプラスアルファである「パーティールーム」や「ゲストルーム」、「ラウンジ」や今回の「キッズルーム」。

いずれも「ボリュームゾーン」世代からはそれなりの評価を受けるでしょうが、「将来」を考えてみましょう。

その「将来」、ゴーストルームとなってしまった時に、その流用性についてです。

本来の、当初の使用目的では需要がなくなった時に、他の使用方法があるか、という部分です。

かつてのあるマンションのキッズルーム、子供たちの遊びスペースとしては非常に良くできていて、子供向けの手洗い水栓、シンクなどもしっかり装備されていました。

この「子供向けの」という部分が将来においてのネックとなり得ると思いませんか?

『子供向けの』…ですから、大人のひざの高さくらいの手洗い水洗とシンクが装備されているんです。

確かによくできている…それを見たボリュームゾーン世代の奥様達は「さっすが気が利いている!」なんて、大喜びです。

しかし…ですよ、将来、この施設がキッズルームとしての利用がなくなり、他の施設に流用しようとしたときに、例えばこの「ひざの高さくらいの」水栓とシンクの存在、結構手間ですよね。

ようは改造するにも、それだけコストがかかります。

その費用も、そのスペースを全く利用したことのない居住者も含む、全員の負担となります。

【参考図書はこちら】
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考えるべきは「今」のメリットだけではなく「将来」のデメリット

今回は「キッズルーム」を取り上げましたが、購入意欲がそそられる、共用施設が充実したマンション。

将来への懸念という観点からネガティブな内容になってしまいましたが、もちろんマイナス面ばかりではありません。

日常生活の中であれば便利、豊かさを感じられる、コミュニティ形成を図る場ともなり得る…などなど、それぞれの共用施設、すべての住人にとって全くメリットが無いようならば、そもそもマンション計画の中で採用されません。

だって、そのスペースの分を居室にして販売した方がその分、利益は増えるわけですし。

また、「資産性」という部分にも多かれ少なかれ影響もあるはずです、ただしこれはいい意味でも悪い意味でも。

一見「素晴らしい」それらの共用施設、将来、自分たちの首を絞める可能性もあることも念頭に置いて、マンション選びをすることをおすすめします!

「マンションの共用施設…キッズルームは必要か?10年後の使われ方を考えてみる」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。 

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