新築マンションの和室ニーズ激減?リフォームで実現する「今」に合った住まい

新築マンションの間取りから和室が消えつつあります。

地域による違いなどもあるでしょうが、少なくとも都心部でこのところ販売されている新築マンションにおいては「消えつつ…」ではなく「消えた」と言ってしまってもいいかもしれません。

日本人としてはちょっと寂しさも感じつつ、「リフォーム」に関することと合わせて取り上げてみました。

販売中の新築マンション…「和室」で条件検索してみたら

ちなみに、住宅情報サイト最大手の「SUUMO(スーモ)関東版」でトップページから『買う』→『新築マンション』と進んでいき、検索キーワードのボックスに「和室」と入力して検索してみた結果、63件のヒット。

一方で、同じく『買う』→『中古マンション』で「和室」を検索してみるとヒット数はなんと2,698件。(2018年2月3日時点)

この検索結果には「和室タイプのゲストルーム」など、実際の住戸とは関係のない部分のワードも引っかかっていますし、非常に簡単なデータ検索ですが、それでもボリュームの違いは歴然です。

参考までに同じ方法で、『新築一戸建て』での検索結果は3,174件、『中古一戸建て』での検索結果は2,758件でした。

それぞれ母数の違いもありますから単純比較はできませんが、イメージとして「新築マンションで和室あり」は非常に難しいモノになってしまっています。

さらに加えておきますと、先程の新築マンションで引っかかった63件、ざ~っとスクロールしてみると柏や我孫子、武蔵浦和や町田など、「郊外型」のマンションが並び、いわゆる「都心部」のマンションは見かけません。

和室のニーズは激減も、ゼロではないなら必要な代替提案

新築マンションの販売現場では、時折というか、たま~にですけど、和室ありのタイプを望むお客様がいらっしゃいます。

乳幼児がいる家庭なんかですと子供をゴロゴロ遊ばせておくのに和室が便利、ですとか来客(ご両親など)の時の寝室に使える、なんていう需要があるのも事実です。

販売しなくちゃいけない営業マンの側からしますと、当然「あるものを売らなきゃいけない」わけですので、和室ありのタイプを売ろうと思えば子供のことなどを持ち出してお勧めします。

でも現実としては「和室はない」マンションがほとんどになっていますので、こういう「たま~に」のお客様に対してのトークはそれぞれ備えています。

何度も言うように「不動産は場所」が第一で、この「場所」は変えることはできませんが、「和室か洋室か」についてはそれほど難しい問題ではないでしょう。

先ほどの「子供の遊び場」や「来客の寝室」、いずれも、ある一時(いっとき)のことですから。

例えばこんなものでも充分じゃないですか?

敷き布団ではなくベッド、座布団ではなくソファという世の中だから…

マンションでも車でも、もちろんそれ以外の商品でもそうですが、それぞれ販売されたその時代の世相を反映させた商品になっています。

「〇〇年先を見越した…」なんていうモノもありますが、基本的にはその時代を反映させたモノ。

ということは、「マンションには和室は不要」という世の中なんです。

そもそも敷き布団ではなくベッド、座布団ではなくソファという世の中。

だからちょっと寂しさもあり、また残念でもありますが「和室」ではなく「洋室」なんです。

もちろん、極端に言えば10LDKなんていう間取りがあれば話は別ですよ。

10部屋もあればひと部屋くらい和室があってもいいでしょう。

いや、ふた部屋でもいいですよね。

でも、マンションの場合は一般的に2LDKや3LDK、あっても4LDKくらいまで。

そんな限られた住宅事情の中では「和室」は削られてしまうわけです。

自分のマンション、当初は重宝した和室ですが…現在の使われ方は?

今、新築で売られているマンションの和室事情はそんなところ。

では、例えば10年前や20年前に当時の「新築で」購入したマンション。

また、その頃のマンションを「中古で」購入した場合。

「今では」いらないと判断される「和室」が「あり」の場合も多いでしょう。

その和室、どのように使っていますか?

購入当時、子供の遊び場としても重宝した和室、もうそこでは遊びません。

現実は物置スペースと化していたり、取り込んだ洗濯物が山になっていたり。

ならばいっそうの事、「リフォーム」で洋室に変えるなど、考えてみるのもひとつです。

生活の変化に応じてリフォームも考える…「今」にふさわしい住まいに

一般的に住宅は、一度購入したら数十年そこで生活を送ることになります。

…ということは、家族構成が変わったり、生活形態が変わったり、ましてや病気になることもあり得ます。

ともなれば、購入した時点ではそれがベストであったとしても、生活をする側の変化に応じて変えざるを得ない部分も発生してきます。

今回は「和室」にスポットを当ててみましたが、他にも例えば、

  • 玄関や廊下、トイレなどに手すりが必要になった。
  • ドアを引き戸に変えたい。
  • 3LDKを2LDKにしたい(LDを広くして)。・・・

「必要に応じて」ではなくても、気分転換を兼ねて壁紙を変えたい、ということもあるでしょう。

それまでの住まいを売却して新たに今の希望条件に合った住まいを購入する、いわゆる住み替えを簡単にできればいいかもしれませんが、多くの方はそう簡単にはいかない。

ならば一度、「リフォーム」というモノも検討してみる価値があると思います。

新築マンションの和室ニーズ激減?リフォームで実現する「今」に合った住まい」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。


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