「愛車を手放す…」とひとことで言っても、そのワケはいろいろ。
次の車への「乗り換え」によって手放す、交通利便性が高い所に引っ越すことになり、不要になったから手放す、また経済的な理由により手放す。
最近ではさらに、高齢者による事故の話題も頻繁に取り上げられるようにもなっていますので、まだまだ大丈夫とも思いつつも、運転に見切りをつけて愛車を手放す方もいらっしゃることでしょう。
中身はこんな感じ
イベントのひとつでもある「車の乗り換え」=「愛車との別れ」
自分のこれまでの経験、ネットワークからの情報などをもとに、以前、新築マンション購入時の注意点についての記事がありました。
そこで今回は、自分のもう一つの業務経験である自動車関連のカテゴリーから「愛車を手放す」、ようは「車を売却する」というイベントについて記事にしてみました。
今、あえて「イベント」というワードを使いました。
先ほども記事を紹介したマンションの購入、これは多くの方にとって間違いなく「ビッグイベント」でしょう。
じゃあ今回の「愛車を手放す」、言い方を変えて「愛車との別れ」。
これも「ビッグ」ではないかもしれませんが、「イベント」のひとつだと思います。
「下取り」か「買取り」か…
前置きが長くなりましたが、様々な理由による「愛車との別れ」。
一番多いケースとしては、次の車を購入するにあたってそれまでの車を下取りに出すパターン。
それ以外のケースの場合は「下取り」ではなく「買取り」となりますが、もちろん次の車を購入する際でも下取りではなく買取りでもいいわけです。
この「下取り」と「買取り」という言葉、その意味の違いを今さらダラダラと述べるつもりはありません。
そうです、皆さんが持たれたそれぞれのイメージ、間違っていないと思います。
ではその「下取り」と「買取り」、どちらが自分にとってメリットがあるのでしょうか。
かつては選択肢がなかった?「下取り」が当たり前
自分がかつて新車ディーラーの営業マンだったころ…ですからおおよそ20数年前から10数年前までの期間の話しになりますが、その頃は今のような選択肢はまだ定着していませんでした。
車買取店としてメジャーな「アップル」や「ガリバー」。
この辺の会社が台頭してきたのは恐らく90年代半ば以降だったと思います。
新車の値引きにはシビアでも査定額には…
自分が営業マンだった頃は、それまでも車を所有していて「乗り換え」で新車を購入していただくお客様(増車や初めての購入ではないという意味です)は、ほぼ100%下取りとして引き取っていたように思えます。
「車買取専門店」という業務形態がまだ定着していない頃であったとはいえ、ちょっと不思議な感覚はあります。
だって、「車買取専門店」はメジャーではなかったとはいえ、「中古車販売店」は昔からあります。
その中古車販売店に行けば、喜んで買取りしてくれたはずです。
新車の値引きに関しては近隣他店と天秤にかけたりとシビアにせまってきていたお客様たちも、その金額の一部に充当できる、下取り車の査定価格には割とあっさりだった印象があります。
ネット環境があってこそ…一括査定
90年代と今、何が大きく違うかというと、何よりも「ネット環境」かなと思います。
先ほども取り上げた、昔から存在する中古車販売店。
ディーラーで下取りしてもらう以外の方法で「今、自分の車を買取ってもらうとするといくらか?」という検証をしようとすると、それまでは基本的に、中古車販売店に車を持ち込んで査定をしてもらう必要がありました。
新車を購入するにあたって「買う」方の検討のためにディーラーに足を運ぶ、そして試乗でもしている間に下取り予定の車の査定もしてくれちゃいます。
さらに中古車販売店、それも査定価格比較のために複数の店に車を持ち込んで査定をしてもらう…。
正直、面倒ですよね。
だったらディーラーでの査定、金額に納得できるかは別としてそこでそのまま「下取り」という手段を選んでしまっていたわけです。
「査定額」≠「下取り額」の場合や「査定額」≠「買取り額」の場合も
それが今では、ネット環境さえあって必要事項をいくつか入力すれば複数の買取店から査定額が送られてくる。
便利な世の中です。
ただ念のため、ですが、例えばディーラーの下取り額よりも買取店の買取り額が100%高いとは限りません。
今、あえて「査定額」という言い方ではなく「下取り額」、「買取り額」という言葉を使いました。
そもそも「相場」というものがありますから、「査定額」はだいたい似たようなモノ。
でも「査定額」=「下取り額」とは限りませんし、「査定額」=「買取り額」とも限りません。
自分が新車ディーラー営業マンだった時には、メーカーから「下取り支援金」のような名目で査定額にプラスして下取りできる金額が用意されたこともありました。
例えば期間限定で、ライバルメーカーの中の特定の車種など、限定条件を付けて10万円とか20万円とか、場合によっては50万円なんてケース、また「自社モノ」の下取りに「〇〇万円」というようなケースもあります。
これらはもちろん、カテゴリーの中で自社のシェアをアップさせたいとか、自社の中古市場の相場を維持したい、値崩れを防ぎたいなど、様々な戦略に基づいてのことです。
買取店の場合で言えば、中古車として再販するためのネットワークなどによって「得意車種」があったりもします。
簡単入力で一括査定…やらない理由はないはず!
何よりも、今ではネット環境さえあれば、つまりはこの記事をお読みいただけた環境さえあれば、簡単に「自分の車の価値」を知ることができるわけです。
それも自分の車の情報を一回入力するだけでいいんですから。
かつての「車を乗り換えるならディーラーに下取り」という固定観念はもう捨てましょう。
単純に、ディーラーで査定をしてもらい、そして複数の買取り専門店での一括査定をしてもらい、単純に比較をすればいいだけです。
乗り換えに限らず「愛車を手放す」必要が生じた時、もっと言えば「愛車を手放す」ことを決めていなくてもいいはずです。
価値を先に知って、それから考えてみてもいいと思いますよ。
『「下取り」より「買取り」! 愛車だからこそ高く売る…まずは一括査定!』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。