
中身はこんな感じ
「車離れ」と言われても自分には車が必要なんですけど…
前回、住まい購入のための簡単比較、「マンションVS一戸建て」という大きなテーマの中の「駐車場」という部分に絞ってお話ししてみました。
今回、続編としてもう少し、「駐車場」についてお付き合いください。
「若者の車離れ」という言葉も出回る時代になりましたが、とはいえやはり車を切り離せない方は依然として多いと思います。
自分もそうですから、仮にこれからマンション購入を検討していたとして、敷地内駐車場の設置台数、駐車できる車のサイズなどは購入検討の際の大きな課題となる、言い方を変えれば大きなストレスともなり得るだろうということはよくわかります。
前回から今回、そしてこれからももう少し続けてみますが、「マンションVS一戸建て」という大きなテーマの元で、前回が「駐車場付置率」の違い、そして今回は「駐車場の使用料」についてお話しします。
建売一戸建ての場合は一般的に、駐車場(車庫)は最低一台分、物件によっては二台分が付いていると考えてよく、あくまでも自分の土地に車を置くわけですからその使用料はかかりません。
一方でマンションの場合は、これまた一般的にですが、使用料が必要になります。
あくまでもマンションの場合は、「共用部分の駐車場という施設を借りている」という形になります。
前回から言っている駐車場付置率の問題で敷地内駐車場を確保できなかった場合、じゃあ車は手放そう、とはなりませんよね。
いや、そうする方もいるかもしれませんが、自分には無理です。
・・・となると敷地外、近所の駐車場を探すことになり、苦労の末ちょっと自宅マンションから距離のある駐車場を確保できたとしても、あくまでも「駐車場という施設を借りる」わけで使用料が必要です。
(すみません。当たり前の、分かりきったことばっかり言ってて面白くもなんともないですね。)
駐車場料金も「場所」次第、あくまでも「不動産」ですから
では、その「借りる」駐車場の料金、どれくらいでしょうか。
これまでも何度も「不動産の価値は場所」であることは言ってきていますし、皆さんもご存知のとおりですが、結局駐車場の料金も「場所」ありきであるわけです。
もちろん例外もありますがここでは置いておきまして、一般的に地価が高ければ駐車場料金も高くなります。
都内の山手線の内側の、いわゆるいい所だと月々4万円~5万円、それ以上のところもあります。
東京23区内でも山手線の外側、例えば目安として環七通りの内外、環八通りの内外、また城東地域、城北地域、城南、城西地域などによってもまちまちでしょうし、都内市部、神奈川、埼玉、千葉などそれぞれだと思います。
また同じ場所にあっても、アスファルト舗装なのか砂利なのか、屋根の有り無しなどによっても価格は異なってきます。
ちょっと話しが違う方向に行ってしまいそうなので強引に戻しますが、仮に毎月の駐車場料金が2万円だとしましょう。
単純計算で1年間で24万円、仮に30年間払い続けるとすると720万円かかることになります。
あくまでもこれは単純計算で、料金の値上げもあるかもしれませんし一般的な月極駐車場では「更新料」も必要になります。
いつまで存続していますか?何とか探し当てたその月極駐車場
そもそも、その月極駐車場、30年間存続しているかわかりません。
決して「30年間」という期間にこだわっているわけでもありません。
仮に30歳でマンションを購入したとして、住み替えをしなかったとした場合、30年経っても60歳。
このところ高齢者の車の事故の話題が多いですが、60歳でしたらまだまだ「現役」ですよね。
要は40年、さらに言えば50年間、場合によってはもっと長い期間駐車場を借りる必要があります。
その期間、その駐車場が存続していることは考えづらく、その都度「駐車場探し」をしなければなりません。
そして新たな駐車場に「引越し」していくたびに自宅から離れていくことになることが多いに考えられます。
歳をとって駐車場までが遠くなる・・・。
車を使おうとするたびに、もれなくウォーキングがセットで付いてきます。
この、仮に50年間だとすると、さっきの計算で1200万円にもなります。
あくまでも単純計算ですけど。
当然に住宅ローンは払い終えていて年金暮らし、健康でいられれば何よりですけどこの駐車場の問題、そして管理費や修繕費などが付いてまわります。
この辺の、マンションを購入した場合の管理費や修繕費などの件、追ってお話しもしてみたいんですが、そもそも住宅の耐久性の問題やら、突き詰めるとその頃の日本がどうなっているか、年金問題は?なんて話題にもなっちゃいそうですのでキリがなくなっちゃいますね。
ここまで、マンションにはちょっと分が悪いようなお話しになっちゃっていますが、前回も言いましたがあくまでも「どっちが良い悪い」のつもりはありません。
あくまでも、当たり前のことを比較してみているつもりです。
ではまた、次回に。