新築マンションの内覧会の目的は?…「アラ探し」で終わってはいけない貴重な機会

「新築マンションの購入」…と、ひとことで言っても、実際にそこでの新生活までの間には様々な手続き、イベントをこなしていかなければなりません。

検討開始段階から含めれば、資料集めから始まりモデルルームの見学、契約や住宅ローン関連の手続き、内覧会や鍵の引渡し会、そして引越し…。

実際には新居での生活に向けて家具や家電の新調やらもあるでしょうし、こまごまとしたことを含めるとキリがありません。

今回は、そんな新居での生活に向けたイベントのひとつ、内覧会について記事にしてみました。

新築マンションの「内覧会」とは?

そもそも「内覧会」とは何なんでしょうか。

以前の記事でも紹介していますが、ひとことで言えば、自分が購入したマンション、お部屋を確認できる機会、ということです。

過去の記事もご参考までに…

実際には、完成済みながら販売中であったお部屋(完成在庫)を検討、購入した場合には、購入決断の前にそのお部屋を見学した上で手続きに入れることが普通ですから、内覧会が「初めての機会」ではないはずです。

完成在庫のマンションを購入するメリット・デメリットについては、こちらの記事もご参考までに

しかし、新築マンションの一般的な販売方法…建物完成の何か月も、マンションによっては1年も2年も前からモデルルームとパンフレットを見て購入する…方法で購入した方にとっては「初めて」自分が購入したマンション、お部屋を確認できる機会、となります。

決して「アラさがし会」ではないはず…新築マンションの「内覧会」

ここで、ちょっと誤解を解いておきたいんです。

「新築マンションの内覧会」というと、「アラをさがす機会」のように思われている方が非常に多いようなんです。

いや、現実的には間違ってはいません。

もちろんアラをさがしていただいていい場なんです。

でも、「内覧会」=「アラさがし会」ではありません。

時々、「さぁ、アラさがしをしてやるぜ~」という雰囲気で鼻息荒く来場される購入者もいるようですが、「せっかくの限られた機会なのに…」って思いませんか?

あくまでも内覧会は、「新居での新生活を始めるための限られた準備機会」のはずです。

だから新生活のための準備として、生活をする上で支障のある不具合があれば実際に生活を始める前に不具合を無くさねばなりませんから、「アラ」の補修指示を出していただいていいんですが、新生活の準備ってそこだけじゃありませんよね。

パンフレットとモデルルームを見て購入決断…新生活のイメージはできていますか?

自分が購入したお部屋の壁や床のキズ、あったらもちろんいい気分じゃありません。

もちろん指摘項目としてピックアップして補修してもらうべきですが、あくまでも、「新生活の準備」というスタンスで臨んでもらいたいものです。

だから、内覧会の際には主要な設備機器の説明を受けたり、特に生活に欠かせないライフラインである、水道、電気、ガスの開栓・開始手続きについての説明も受けるはずです。

そしてもうひとつ、「新生活の準備」という意味では実際の生活に必要な家具類、どこにどう配置するか、というようなイメージを具体化していく機会でもあります。

ほとんどの方が、実際に購入を決めて各種手続きを進めていきながら、建物完成までの数か月の間、パンフレットの間取り図とにらめっこをしながら新生活をイメージしているでしょう。

お部屋の中のどこに何をどう配置して、これを機に何を新調して…なんていう、楽しい時期でもあります。

ところが、実際にお部屋に行ってみると間取り図を見て描いていたイメージとは違っていた、なんてことが結構あります。

自分が住むお部屋の立体的なイメージ…できていますか?

特に、タテ、高さのイメージ、立体的なイメージに狂い、認識違いがあることがあります。

最初にもらっているパンフレットの間取り図、あくまでも二次元の世界、ようは平面です。

この点はマンション販売の課題だとも思うんですが、平面の図で縦方向をイメージさせるのは結構難しいわけです。

下がり天井の部分…高さを把握できていますか?

パンフレットの間取り図には、例えば主な部分の天井の高さ、リビングや居室については2450mmとか2500mmなどと記載されています。

しかしマンションにおいては構造上、梁や配管スペースなどのための下がり天井、ようは天井が低くなる部分が出てきます。

間取り図においては点線などで表現していることが一般的なようですが、それがまたわかりずらい!

結構、一般のお客様にとっては見落としがち、またその下がった部分までの高さは記載がないのが普通です。

窓の大きさ…わからなければカーテンも家具も購入できません!

もう一つ、間取り図では立体的なイメージがつかみずらいのが、窓の大きさです。

窓の横幅は間取り図でおおよそわかります。

しかし縦、窓の高さはわかりません。

…と言っても、一般的にマンションで使っている窓は大きく分けて2種類、「腰高窓」と「掃き出し窓」。

通常、バルコニーに面している窓は「掃き出し窓」であることが多いですが、絶対ではないです。

バルコニーに面している窓が一か所しかなければ、それは「掃き出し窓」でしょう。

…じゃないとバルコニーに出れませんから。

ですが、バルコニーに面している窓が二か所ある場合はどうでしょう。

両方とも「掃き出し窓」なのか、片方は「腰高窓」なのか…。

この辺も、パンフレットの間取り図には凡例と共にマークが付いていたりして、一応わかるようにはなっているはずです。

内覧会を逃すとチャンスなし?…自分で採寸できる機会

先ほどの、天井が低くなっている部分や窓のスタイル、それら以外でも、間取り図内の各マーク表記、説明書きや表記について、気に留めない方が結構多いんです。

また間取り図内の表記については理解していても、実際の具体的な寸法などについてわからないと、今使っているこの家具をどこに置こうか、新調する家具やカーテンのサイズはどうするか、などなど、話しは進みません。

逆に、お部屋内の採寸などができる機会は基本的に、この内覧会、またこの内覧会で補修依頼事項があった場合の補修確認ができる確認会の時だけのはずです。

時々、引渡し日直前に「今、家具店にいるんだけど…」というお客様から電話がかかってくることもあるそうです。

どこどこの、この部分の寸法を教えてくれ…ってわけです。

でもそれ、無理ですよ。

引渡し直前でクリーニングも終わっていれば、もうその部屋は基本的に出入り禁止。

まあ、営業マンによっては渋々引き受けて何とかすることもあるみたいですけど、ただ、「採寸」というのは計る人によって誤差が生まれやすいモノ。

万が一、数ミリの違いで購入した家具が置けなくなって、こちらのせいにされてもたまったものじゃありません。

だから、「自分で」採寸しましょう。

内覧会同行業者…ホームインスペクターのチェックポイントとは

新築マンションの内覧会についてもうひとつ。

いつ頃からでしょうか、専門家の内覧会同行診断みたいなものもあります。

「ホームインスペクション」なんていうみたいですが、「ホームインスペクター(住宅診断士)」が内覧会に同行して、お部屋をチェックしてくれるというわけです。

4~5万円くらいの費用はかかるようですが、専門家にチェックしてもらい、またお墨付きをもらえれば精神的にも安心材料にはなります。

でも、このインスペクターも、決して壁や床の小傷や汚れををピックアップするために来るわけじゃありません。

建物に問題はないか、実際に生活をしていく上で支障が起こり得ないか、という観点でチェックをしていきます。

むしろ、新築マンション向けというよりは、一戸建て、中古マンション向けのような気もしますけどね。

内覧会とは…新生活に向けての準備のための貴重な場

新築マンションの場合、おおよそ引渡しの1.5~2ヶ月前くらいに行われる内覧会。

以前の記事でも紹介した「こんなはずじゃなかった」ということも起こりうる反面、逆に気持ちが高揚しすぎて確認すべき部分を見逃してしまった…なんてことにならないようにもしたいものです。

何度も言いますが、決して「内覧会」=「アラさがし会」ではありません

1.5~2か月後に始まる新居での新生活に向けての準備のための貴重な場。

「新生活において支障がないように」するためのチェックの機会なのです。

その貴重な場で「アラさがしをして終わってしまった」ということがないように、臨みましょう。

もちろん、「確認すべき部分」のひとつに「アラさがし」も含まれるでしょう。

でもくどいようですが、それだけで終わってしまってはいけません。

間もなく始まる新生活を素晴らしいものにするために…内覧会の機会を有意義に使いましょうね。

「新築マンションの内覧会の目的は?…「アラ探し」で終わってはいけない貴重な機会」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。

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