輸入車営業マンでも国産車営業マンでも訪れるある共通体験

転職後、一番多かった質問。

「不動産営業と自動車営業、どっちが大変?」

そもそも両方の経験者、という意味では当時の環境の中では物珍しかったんでしょうし、会話のネタ、という意味ではありがたく受け止めまして・・・。

もちろん両者を立てつつも「どちらも大変」という着地ポイントを目指したトークを展開する、という自分の中である程度の「お決まり」が出来上がっていました。

不動産と車…商品特性の決定的な違いとは

形も違う、値段も違う、使い方ももちろん違う・・・。

そんなことを今更、説法するつもりではありませんで。

今から言いたいこと、言われてみればどなたもわかることで、「だから何?」と言われてしまいそうですが、営業(販売)をする上でそのスタイルに結構影響を及ぼすことであろうと・・・、自分なりに感じながらこの両者の営業職に従事していました。

前置きが長い・・・失礼しました。ではお話しします。

まず「車」ですが、ここでは「新車」に限定したお話しなのですが、国産車でろうが輸入車であろうが、「同じ商品を同じ値段(定価)で他の店でも買える」ということ。

一方で「不動産」は、「唯一無二」なわけで、同じものは二つとないわけです。

先ほど「車」について「新車」に限定と言いましたが、「中古車」はむしろ「不動産」と同じ「唯一無二」の部類になります。

たかが1台されど1台。誰もが経験する「車営業あるある」

さて、「新車」に戻りますが、車営業の「あるある」みたいな、車営業の皆さんでしたらほとんどの方々が経験されているであろうこんなこと、ありますよね。

購入を検討していただいていたあるお客様、ある時から突然連絡が取れなくなった。

ある日、久しぶりにそのお客様の家に行ってみると、先日までご検討いただいていたその車が車庫に入っている・・・。

「やられた!」と思うと同時に、かつてのそのお客様とのやり取りを思い起こしてみたりと。

もちろん反省すべき点があれば反省しつつも、「次行ってみよう、次!」と、かつての全員集合状態(若い方にはわかりませんね)で気持ちも切り替えながら。

これがあるんですよ。車の営業は。

繰り返しますが、「同じ商品を同じ値段(定価)で他の店でも買える」わけです。

以前にもお話ししましたが、自分が扱って(売って)いたのは某輸入車、輸入車メーカーの中では日本国内はもちろん、世界的にも名の知れたあのドイツ車です。

とはいえ、というかだからこそ(?)、国産車と比べればある程度手がかかります。(あえて、故障するとは言いません。)

今はどうだか、わかりませんよ。自分がかかわっていたのはあくまでも10年以上も前のことですから。当然にあらゆる意味で品質も上がっているでしょうし。

かつてから輸入車に乗りなれている人、また輸入車デビューをする人、それぞれだとは思いますが、多くの方はこの「ある程度手がかかる」ことを前提として購入を検討されたはずです。

・・・となると、いざという時のためには自宅から最寄りの販売店で購入しようと思われるのが自然です。

国産車の販売店よりは明らかに、その「密度」は低くなりますが、仮に自宅からほぼ同距離に二つの販売店があったとした場合、どちらで買うか、の判断基準はどうなりますかね。

もちろん、色々な要素、様々な選択基準があるとは思います。

あくまでも、同じものが同じ値段で買えるとした場合です。

尊敬すべき自動車営業の方々(決して嫌味ではありません)、色々なご意見もあるとは思います。

今、ここで言っていますのは、自動車と不動産、両方の販売を経験した自分が、不動産販売の職場で「どっちが大変?」などという、本当は比較もしたくない、できない、しょうもない質問をされた時のひとつの「お決まり」トークの、まあ前半部分なわけです。

「その道のプロ」である皆さんのご意見、もちろんあるとは思いますが、今はとりあえず、置いておいていただき、後半部分もお付き合いください。では。

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