カタログには載せられない、説得力のある最強営業トークとは

誰でも自分の車が欲しかった…当時の20代前半の男の子

前回、元々車への興味はそれほど強くはなかった自分が、販売していた某輸入車の良さを「身をもって実感」した、ということについてお話ししました。

前回の記事⇒営業マン最大効果の販売ツールとは良さを身をもって実感していること

今回はそうなるに至った経緯について、ちょっとお話ししてみます。

縁あって某輸入車の販売会社に入社したわけですが、当時20代前半だった自分、それまでは必要な時だけ家の車を借りていながら、いずれは、というかできれば近い将来、自分の車を買いたいなぁと考えていた頃でした。

当然、車の営業職に携わるからには、なるべく早急に自分の車を購入する必要も出てきてしまいまして・・・。

車の免許を取ったからには「自分の車」という、当時の多くの男子のほぼ共通したイメージ。

とはいえ学生の身ですぐに購入することもできず、だからいずれは、というレベルの考えでしたが、漠然とはしていながらも「買うならコレ」なんていう、身分不相応な、憧れのような想いを持っていた国産車がありました。

本当に若気の至りで、就職してローンを組んで・・・なんてね、妄想を膨らませていたわけです。

他社の商品を使っていて自社の商品の良さが伝わるか⁉

調子に乗って、その、以前から買いたいと妄想していた国産車、具体的に購入検討に入ったんですが、当然のようにストップがかかりました。

そりゃそうですよね。

某輸入車の営業職として就職して、直後のタイミングで国産新車を購入する、っというわけにはいきませんよね。

実際に日頃の営業活動はお客様のお宅に訪問を重ねて・・・、という、今はどのようなスタイルかはわかりませんが、当時はこのような原始的な(?)営業活動が主でした。

そのほとんどで自分の車を使わざるを得なかったんですが、家の前に付ける車がこれからお勧めする車じゃないっていうわけにはいきません。

仮にどう思われても、いかようにも言い訳はできたかもしれませんが、どんなに言葉で売るべき商品の良さを羅列しようとも「説得力」に欠けます。

自分が得た感動を伝えること…営業マンにとっての説得力

結論からお話ししますと、要は自分で購入したわけです、その某輸入車を。

当時、若干23才の新社会人、中古車を購入するという選択肢もありましたが、生意気にも新車を購入しました。

確か、430万円程だったと思います。

今思えば、よく思い切ったなぁとも思いますし、よくローンも組めた、とも思います。

もちろんローンのための保証人は付けましたが、頭金と呼べるものも全くありませんでしたし。

で、手続きを終えて「自分の車」を手に入れたわけですが、正直言いまして「感動」しました。

下手なタレントの食レポみたいな、ありきたりの表現を使ってしまいましたが、率直にそう思いました。

車購入のためのサイトのつもりじゃありませんから、具体的にどこがどうとかは省略します。

でも、その時に感じたモノが、その後の営業活動に大いに生かされたことは紛れもない事実です。

カタログのスペックをいくら説明しても、またお金で買われたかのような自動車評論家諸氏のトークをいくら引用してもかなわない「説得力」が、大きな武器、最強の営業ツールになったと実感できました。

何事も同じですよね。

いい意味でも悪い意味でも、実際に体感している人の言うものにかなう「営業ツール」はありません。

現代に置き換えれば、自分も何かの購入を検討している時はネットの比較サイトなんかで「口コミ」も参考にしています。

やはりその商品についての先輩の体験談、大いに参考になります。

もちろんそれに振り回されすぎてもいけませんけど。

話しは逸れ気味ですが、営業職にとって身をもって実感したこと、これは何にも勝る営業ツールになりますし、商品を勧める上での「自信」になります。

各業界すべての営業マンが同じようなことができるわけではありませんが、例えば営業職として転職や就職を考えている方には、自分で体感することが可能かどうか、そしてその良さを実感できるかどうか、なども選択基準のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

ではまた。

おすすめの関連記事

シェアしていただけるとうれしいです!