
この記事自体は、2017年8月下旬に執筆しています。
宅建試験本番まで残り2か月を切った時期にあたりますが、縁あってこの記事にたどり着いていただいた方にとっての「今」は宅建試験が終わった直後かもしれませんし、2018年の春先かもしれません。
そんな時にお越しいただいた方々にとってはちょっと的外れなようにも感じてしまうかもしれませんが、何年度の宅建試験においても「直前対策」という意味では変わることはないと思いますので、少しでも気に留めておいていただければという思いです。
中身はこんな感じ
宅建試験の本番直前…不安の中でもやるべきはこれだけ
以前の記事では「春先からのスタート」としての勉強方法を紹介したことがありました。
その時の記事はこちら⇒独学で宅建合格への勉強方法のオススメはこれ…試験問題に慣れること
前回もお話ししましたが、何もわからず、知らず、不動産業界に身を投じたことから受けろと言われるままに宅建試験を受験。
当然のごとく跳ね返され、何回目かの受験でようやく合格した時の独学での勉強方法を紹介してみました。
記事の中でも強調しましたが、経験者のひとりとしての体験談として、「とにもかくにも試験問題に慣れること」だと思います。
何度も言います。
「試験問題に慣れること」です。
敵を知ることで落ち着けて望めた本番…合格した時の宅建試験
言い方を変えてみます。
実際に宅建試験に合格した年の試験会場、そしていよいよ始まる、という直前。
確かに何度目かの受験であったこともあるとは思いますが、妙に落ち着けていた、という印象が強く残っています。
それはいい意味でも悪い意味でも「慣れ」のおかげだったのではないか、と思っています。
(「悪い意味」というのは複数回目の受験、という意味ですけどね。)
2時間という時間的感覚、50問という「対戦相手」のイメージとそれらの相手の戦力(難易度というような意味です)、マークシートにマークしていく感覚…。
それらがすべて手中にあるようなイメージを持つことができた、そんな印象が残っています。
(ちょっと大げさですけど。)
時間を計りつつ…ひたすら取り組んだ「模試問題集」
そんな感覚を持ちながら受験し、遅ればせながら合格することができたわけですが、そんな感覚を持つことができたのも、夏場くらいから試験前日まで取り組んでいた、「ひたすら試験問題を解く」ことだったと思っています。
今、「ひたすら」という言葉を使いましたが、やみくもに何百問も問題を解く、というような意味じゃありませんよ、もちろん。
書店に行くと、数多くの「分野別問題集」のようなモノも売っています。
でもこれじゃないんです。
ようは、本番と同じような分野構成で各回50問、しっかり120分という時間を使って完結させる、いわゆる「模試問題集」のスタイルのモノを使うんです。
例えばこんなやつです。
宅建試験合格のために必要だと実感したこと…「心の余裕」
実際に不合格だった時には、後半、迫り来る終了時間に対してビビった、そしてそこからくる焦りで落ち着いて考えること、ましてや問題文すら読み切れないような感覚に陥りました。
だからこそ、まずは2時間、120分で50問、という感覚を身にしみ込ませることは最も重要視しました。
もちろん、ちょうど120分で50問…だから2.4分=2分24秒で1問、なんてことを言いたいわけじゃありませんよ。
そんなことを意識する必要はありません。
とにかく自宅で、ストップウォッチでとは言いませんが自分の時計ででもきっちり2時間を計りながら本番と同じ構成の問題を解き、そしてマークシートにマークする、という「ひとり模擬試験」をやるわけです。
人によっては「1問を2分で」なんていう御方もいらっしゃいます。
確かに2分×50問で100分、20分の余裕ができます。
でもそんなこと、意識する必要はありません。
何回かやっていますと、無意識のうちに90分くらいで終わらせることができるようになります。
基礎知識は参考書の「流し読み」…独学ですからこの程度!
こうやって試験問題慣れをしておくことで、本番での「心の余裕」ができます。
先ほどの「時間的余裕」ももちろんですし、実際の問題の中身についても、「出題傾向」ですとか「出題形式」という部分に対して無意識のうちに自分の中に「免疫」ができていることも実感できます。
だからこそ何度も言います。
宅建試験合格の秘訣は「試験問題に慣れること」であると、経験者の立場から言わせていただきます。
極端に言えば、知識の補充や暗記などは、通勤時間とベットの中での参考書の「流し読み」でも十分です。
自分の時はこの「らくらく宅建塾シリーズ」を「流し読み」していました。
「本番直前」に限ったことではない…いつでも同じ「宅建試験対策」
今回、「宅建試験直前」という、時期的なことも踏まえた「直前対策」的な書き出しにはなっていますが、でもこれ、もちろん「直前」に限った話でもないわけです。
10月の宅建試験本番に向けて、春からでも年初からでも、やること、考え方は同じだと思うわけです。
宅地建物取引士資格取得のために本当に苦労している方には申し訳ないかもしれませんが、もし自分がもう一度、試験を受けて合格しなければならないとしたならば、取り組み開始時期はいつであれ、これしかないと思っています。
「信じた参考書の流し読みと、模擬試験問題を本番に則したスタイルで解きまくること。」
参考になれば幸いです。
「宅建試験合格のための過去問題の取組み方とは|本番さながらの経験が生む心の余裕」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。では。